日本でウクレレを語る際に、避けて通れないのが「フェイマス」。
東京の上野と浅草の間くらいに「キワヤ商会」さんというウクレレを扱う店があり、その店が販売しているウクレレだ。
「Famous」とか「フェイマス」とか表記される。
製造は群馬県にある「三ツ葉楽器」さんという会社がしている。
ウクレレが売れない時代もあったが、いまだに国内生産を続け、頑張っている。
値段は比較的安価な物が多い。
材料を合板にしたりして、製造コストを下げている。
しかし、作りはしっかりしており、いい加減に作っていない。初心者に人気がある理由だろう。

近年、中国やベトナム製造の安価なウクレレも技術を上げてきている。
人件費が安い分、単板を使うなど、材質面ではフェイマスより良い物もある。
ウクレレ選びの幅が広がってきているので、フェイマスには厳しい時代になってきていると思う。
某ベトナム製のウクレレを持っているが、値段の割には驚きの仕上がり具合だ。
しかし、何と言うか、上手には作っているが、楽器としてのオーラは弱い気がする。
楽器と言うより、木工品に近いような感じかな。
楽器は上手に作る事は重要だが、それ以上に「美しさ」がないと色気が出ないのだ。
その点、フェイマスは材料では負けても、楽器として真面目に作ってますという仕上げの丁寧さがある。
これが美しさ、つまり楽器としての色気、オーラになる。
ある程度、ウクレレを弾けるようになるとフェイマスでは満足出来なくなってくる。
もっと良い音、もっと良い材料のウクレレが欲しくなってくる。
そんなもんだから、数年、我が家のフェイマス君は壁のインテリアになっていた。
最近、思い出したように弾くことがある。
安いウクレレだから、高級ウクレレには敵わないけど、ナンダカ楽しい音がする。
気軽に扱えるので、楽な音?なのかな。
時々、弾く分には楽しいのだ。
フェイマスに色々な弦を張ってきた。
最悪だったのが、カマカの弦とアクィーラ。
カマカ → 太いよ!ブリッジが吹き飛びそうだった。
アクィーラ → 冷たい音がして、ウクレレらしさがなくなった。
GHSは、音はまぁまぁだけど、黒弦だからちょっと硬めの音かな。
3弦の断面が丸くないような気がするので、扱いづらいので使っていない。
結局、フェイマスにはフェイマスの弦に落ち着いている。
上の写真は黒弦だけど、好みとしては黒よりも、やさしい音色のクリア弦がフェイマスに似合っていると思う。
単に音を出したいなら、オルカスなどフロロカーボン製の弦も良いかも知れないが、私はナイロン弦の優しさが好きなのです。
高級ウクレレにはない、フェイマスにはフェイマスの音がある、そんな気が最近しています。
「カップヌードル」や「じゃがりこ」の美味さみたいなものかな?
例えが悪いかなぁ?
